今回ご紹介する本は、

デビッド・D・バーンズ(著)「いやな気分よ、さようなら」コンパクト版・星和書店です。

 日本人には周囲への期待にそえないときに強い罪の意識を感じる傾向があると聞いている。認知療法的な考えが、自分を破壊するよりも自分を許す方向に役立つかもしれない。 

著者デビッド・D・バーンズ氏から、日本語版の出版の承諾にあたり野村総一郎氏(訳者代表)へ送られた手紙の一節です。 訳者代表のことば より抜粋

 

物事の受け取り方・考え方の癖(認知のゆがみ)を修正することで、うつ病の症状が改善されるとする、認知療法(心理療法)原理をもとに書かれた本です。

受け取り方・考え方が気分に深く影響するという考え方は、今までもアルフレッド・アドラーを初め、多くの哲学者によって指摘されてきました。 

認知の歪み(考え方の癖)とはどんな考え方?

全てか無か思考

物事を極端に、白か黒のどちらかで考える思考。少しでもミスがあれば、完全な失敗と考えてしまう。

 【 一般化のしすぎ

たった1つの良くない出来事があると、世の中全てがこれだと考える。

 【 こころのフィルター

1つの良くなかった出来事にこだわり、何もかも暗く思えてくる。 たった1滴のインクがコップ全体を黒くしてしまうように・・。

 【 マイナス化思考

何でもないことや良い出来ことを悪い出来事にすり替えてしまう。 なぜか良い出来事も無視してしまうので、日々の生活が全てマイナスのものに なってしまう。

 【 悲観的な結論化

根拠もないのに悲観的な結論を一足飛びに出してしまう。 「心の読みすぎ・・ある人があなたに悪く反応したと早合点してしまう」 「先読みの誤り・・事態は確実にわるくなる。と決めつける」

 【 拡大解釈と過小評価

自分の失敗を過大に考え、長所を過小評価する。逆に他人の成功を過大に評価し 人の欠点を見逃す。

 【 感情的決めつけ

自分の憂うつな感情は現実をリアルに反映している。と考える。 「こう感じるんだから、それは本当のことだ」

 【 すべき思考

何かやろうとするときに「~すべき」「~すべきではない」と考える。 あたかもそうしないと罰でも受けるかのような感じ、罪の意識をもちやすい。

 【 レッテル貼り

ミスを犯した時に、どうしてミスを犯したのかを考える代わりに 自分にレッテルを貼ってしまう。「自分は落伍者(らくごしゃ)だ!」 また、逆に他者にも「あいつはろくでなしだ!」などレッテルを貼ってしまう。

 【 個 人 化

良くない事が起こったとき、自分に責任がないような場合にも自分のせいにしてしまう。

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同タイトルがもう一冊ありますが今日、ご紹介する方は読みやすさ(扱いやすい厚み)等、考慮されたのコンパクト版です。コンパクト版でも2.5cmぐらいは厚みがありますので、一番興味のあるページから読み始めるのもいいかもしれません。翻訳については4人(野村総一郎氏・夏苅郁子氏・山岡功一氏・小池梨花氏)の訳者の方が日本人に読みやすく訳して下さっています。一人では気付けなかった、素敵な気付きを得ることができる本だと思います。また、周りで悩む人大切な方に、アドバイスできる言葉のキーワードがたくさんつまった本だとも感じました。選書の際、ご参考にして頂けたら幸いです。 

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【参考】認知療法とは・・人が成長するにつれ固定的なスキーマ(概念)が形成され、それに基づいて歪んだ思考方法や考えが自然に浮かぶ自動思考が起こっており、そうした認知の歪みに焦点を当てて、認知を修正することで症状が改善されるとされる心理療法である

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