排除・いじめの本質とは

排除の現象学 赤坂憲雄(著) 洋泉社

差異は秩序の安定条件である。

秩序は差異の体系の上にくみたてられている。

差異が消滅するとき、成員たちは模倣欲望の囚人(とりこ)となり、たがいに模倣しあい均等化していく。

いわば、分身化状態。
この分身化こそが、差異の消滅のさけがたい帰結のかたちである。
そのとき、秩序は安定をうしない、カオスと暴力の危機にさらされる。

自己とその影、あるいはオリジナルとコピーが殺伐劇を演じはじめる。

このような分身の普及、憎悪を完全に相互しうるものにするいっさいの差異の完全な消滅は、全員一致の暴力の必要かつ十分な条件となる。排除の現象学より

この本は1986年に発行された、秩序の起源にいじめ・社会排除について
民族・歴史など鋭い視点で「排除」のメカニズムを分析している書籍です。

およそ発行から33年が経過しても、現在と問題の本質が全く変わらないこと。この問題を考える上でとても参考になると思います。

<目次>
■いまも暮れなずむ黄金の異人たち
■学校/差異なき分身たちの宴-いじめの場の構造に読む
■浮浪者/ドッペルゲンガー殺しの風景
■物語/家族をめぐる神隠しの譚
■移植都市/鏡の部屋というユートピア
■あとがき

現在、単行本の他に、文庫化もされています。

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